有力FX企業の月間データランキング-2016年6月-

◆ 英国のEU離脱による急激な円高進行で、預かり残高がマイナス462億円(集計対象企業16社の合計)
6月月初、米国雇用統計の結果を受けて米ドル安円高が進んだ。更に下旬には、
英国のEU離脱によって、リスク回避の円買いから一時99円台前半までの円高と
なった。また、英ポンド/円も2008年秋のいわゆる“リーマン・ショック”以
来の高い変動率を記録したとされる。各FX企業では、大きな変動が予測される
ことから投資家に対して事前に注意喚起を促していたものの、結果として、急
激な円高の影響によって、ロスカットが発生した投資家もおり、取引高が大き
く増加した。反対に外貨買いポジションが目減りし、預かり残高は減少した。
◆ 企業単体集計の2016年6月の預かり残高第1位はGMOクリック証券、第2位は外為どっとコム
◆ 企業グループを加味した集計では、第1位はSBIグループ*2、第2位はGMOグループ*2
2016年6月末の有力FX企業16社*1の預かり残高の合計は、8,162億円であった。
6月は前月比462億円減(5.36%減)となった。しかしながら、本調査対象企業
16社中3社(その他企業2社含む)では、預かり残高が増加した。
◆ 企業単体集計の2016年6月の口座数の第1位はDMM.com証券、第2位はGMOクリック証券
◆ 企業グループを加味した集計では、第1位はSBIグループ*2、第2位はGMOグループ*2
2016年6月末の有力FX企業17社*1の口座数の合計は、407万口座であった。6月
は前月比3.7万口座増(0.93%増)となった。本調査対象企業17社すべてで口
座数が増加した。
◆ 2016年6月の取引高の第1位はGMOクリック証券、第2位はDMM.com証券
2016年6月の月間取引高は、有力FX企業13社*1の合計で312兆円(百万通貨は1
億円として換算)であった。6月は前月比61.0兆円増(24.33%増)であった。
本調査対象企業13社すべてで取引高が増加した。

(矢野経済研究所:2016年7月28日)

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